志村一隆
Netflixの2016年4-6月期業績が発表されている。少し遅くなってしまったが、ここにメモしておこう。
第2四半期は、米国の配信会員数が伸び悩んだため、やや成長に陰りが出た。それでも、IR説明会で、ヘイスティングスCEOは、「Internet Televisionは長期的にまだまだ成長する。その成長市場でNetflixは他社と比べ競合優位である。この2点で、Netflixはまだ成長する」と語っている。
以前、ヘイスティングスCEOは、米国で6,000万件くらいまでは伸びると言っていた。ケーブルテレビ最盛期の会員が6,000万件だったから、その数字が頭にあったのだろうか。あと3-4年で達成か。
有料会員数(レンタルDVD含む):8,433万件(2016年6月末)
- 配信会員:7,990万件(米国4,600万件、海外3,390万件)
- この1年間の増加数(米国:495万件、海外:1,243万件)
- 1年前に比べ、増加率は減少。(米国:17%から12%、海外:68%から57%)
- 今四半期の増加数は、Netflixの見込みを下回った。
四半期売上:21億ドル(前年同期128%)
- 米国・海外合わせた配信ビジネスの対売上営業利益率は、2015年1-3月以来、17%で推移している。
- 1人当たりの営業利益(営業利益/利用者数)は、0.83ドル。
以下、IR説明会からの抜粋
日本・アジア市場について
- 日本は少しローカルコンテンツ重視にしている。 日本市場は開始当初は低調だったが、今は通常に成長している。
- Netflixは、現在80/20モデル(ロングテールモデル)である。
- アジア進出にあたって、現地事情に合わせ低価格にするのか、iPhoneなどと同じように、高価格帯にするのか議論があった。今のところ、数年間は高価格なブランドとして展開したい。
- アジアなど、通信ネットワークが良くない国ではダウンロード機能を加えてもいい。
米国最大手ケーブルテレビ「コムキャスト(Comcast)」との提携
- 2016年12月から、ケーブルテレビComcastの機器でNetflixが視聴可能になる。
(参考)