VRメモ (仮想現実)- MWC16

Kazu Shimura

Kazu Shimura

志村一隆

 バルセロナで毎年開催されるモバイル・ワールド・コングレス(MWC)。新しいケータイ電話(スマートフォンか)とか、インフラ(5Gとか)、それに最近はアプリ、決済、セキュリティなどなど、ケータイ関連の企業が集まって、いろいろな新発表がここでされる。

 とにかくいまやケータイになんでも詰め込まれてるから、このイベントで扱う項目もどんどん増えていく。いままでケータイでできなかったことをすれば、とりあえず新たなビジネスになる。テレビをスマホで見る、映像をスマホで撮るなんてのもそうだ。

 しかし、スマホはいままでにない全く新しいことを生み出したのだろうか?そんなことをつい考えてしまうのだが、その視点でみれば、この前書いたVR(仮想現実)なんてのはちょっと新しい動きで面白い。VRは映像がテレビ=放送の枠組みからやっと抜け出して、ネットならではのコンテンツを作り始めたんじゃないかと思っている。

 ということで、MWCをVR関連に絞って覗いてみた。

 

VR動画の可能性 – Facebook

 

 まずFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOのトークイベント。FacebookのVR映像を1日100万人以上が見ていて、5G(4Gの次世代規格)を広めるコンテンツになってほしいと言っていた。FacebookはOculusというVRを見る機器を作るベンチャー企業を買収している。TwitterにしろInstagramにしろ、最近のタイムラインは動画で溢れているが、Facebookに流れてきたスターフライヤー社の広告はすでにVR的な360度映像だった。スマホを傾けて見ると360度映像が動く。

 

 

ソーシャルVRゲーム – Campfire Union

 

 そんなVRに特化してコンテンツを制作する会社も出てきている。たとえば、カナダCampfire Unionは、もともと教育関連の仕事をしていたLesley Klassen氏が2年前に始めた会社。同社が最近発表したVRゲーム「Lost Cities」はドイツのボードゲームの版権を買って、VR向けのゲームにしたものらしい。価格は9.99ドル。安くもなく高くもない設定らしい。

Campfire UnionのLesley Klassen CEO

Campfire UnionのLesley Klassen CEO

 Lost Citiesの特徴は、ソーシャル機能。オンライン将棋で、ネットで繋がってる誰かとやることがあるが、そのVR版。VRなので実際の部屋に他人が登場し、一緒にゲームをやる感じになっている。ソーシャルはVRにも重要らしい。

 Klassen氏にVRゲームが盛り上がるために3つのキーワードをあげてもらった。曰く「ソーシャル、ショート、飽きない」だそうだ。

 ショートというのは、5-10分程度で結果の出るゲームとのこと。スマホが出た頃、ポーカーやソリティアなどカジュアルゲームが流行り、そこにソーシャル機能が加わって、Zyngaというベンチャー企業が作ったゲームFarmvilleが大成功した。Facebookとの連動が要因だった。むしろ、FarmvileをやるためにFacebookにアクセスしてたといってもいいかもしれない。VRゲームも、同じ発展をするんだろうか。(参考:Zyngaが参加していた2009年のセッションメモ

(オマケ)

LGのVRヘッドセット

LGのVRヘッドセット

360度カメラを並べて合成する

360度カメラを並べて合成する