文学・音楽・哲学

87歳の「怪優」、気迫の『 土佐源氏 』

仲村映美 （響和堂代表・イベントプロデューサー） 　それは、ストリップ小屋の幕間狂言から始まった。 ...

桃井かおり「火 Hee」とカメラ – 沖縄国際映画祭にて

志村一隆 　沖縄国際映画祭で桃井かおり監督・主演の「火 Hee」を見た。これはとても深い映画だ。主人公...

バーチャルリアリティ（仮想現実）を楽しめる映画（1990年代編）

志村一隆 　米国在住の森下暁さんが「JMっていう昔の映画がVR（仮想現実）を扱ってるよ」と教えてくれた...

戦下の恋文と戦場の「ミンタルの虎」- 次世代に語り継ぐ手紙

稲垣　麻由美 エッセイスト・ブランディングプロデューサー 　日中戦争から太平洋戦争へと向かう頃、戦...

幸せの糧はコミュニケーション ～キューバ流自己表現術に学ぶ

斉藤　真紀子 　半世紀ぶりに国交が回復したアメリカ合衆国とキューバ。3月下旬にはオバマ米大統領が首...

老後万歳『老いの名演奏‐ニューオルリンズジャズに惹かれて』

君和田 正夫 　　「下流老人」や「老後破産」という言葉が流行語のようになっています。「嫌老」なる言...

地方政治に生きた先人の和歌に学ぶ

歌人・田中　章義 　厚生労働省の発表によれば、生活保護を受けている世帯は今年６月時点で１６２万５９...

現代によみがえるボリス・ヴィアンのシャンソン「脱走兵」

池田敬二 「凡人を芸術家にする」、パリへの憧れ 　この夏にはじめて仕事でパリの街に足を踏み入れるこ...

定年退職者の「晴耕雨読」

鈴木直人 　数年前パラオで伝統文化の継承に関わる調査をした時、主食のタロイモの収穫と調理に参加する...

お笑い考現学―「ゲラゲラ」と「批判」の間で

川村由莉子 　私の朝は、たいてい「大学に行きたくない」という気分で始まる。正確には「授業に出たくな...

フランス電子書籍マンガ考

西野 由季子 Japan Expoというお祭り   　毎年7月第一週目の週末にパリで開催されるJapan Expoは今...

アラスカへとひらかれた冷蔵庫のトビラ　――現代の大学教育における「忘却」と「余白」の意味を考える――

松本　健太郎   　ある朝、うちの冷蔵庫がしゃべった。ボケた僕の錯覚ではない。その前の日に、新...

作家 佐藤泰志の光と影が示唆するもの

　池田 敬二 不遇の作家 「佐藤泰志」は市民の力で甦った 　佐藤泰志という私の郷里の北海道函館を舞台...

無声映画に惹かれて

斎藤　裕子（さいとう　ゆうこ）  　私は活動写真弁士です。と申し上げても「それ何？」と言う若い方が...

書き手と読み手のいない世界

中江　有里 　 出先に書店があると必ず立ち寄る。銀座なら教文館、新宿なら紀伊国屋、渋谷ならマルゼン...