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爺さんゴルフ

テレビ屋 関口 宏

 「昨日、ゴルフに行ってきました」というよりも、「ゴルフ場に行って、歩いてきました」と言った方が的確になってきました。つまり年齢を重ねるごとに、ゴルフの腕前は劣化する一方で、もうゴルフとは言えない状態になってきたのです。

 「情けない。もうやめてしまおうか」とも思うのですが、ゴルフをやめてしまうと、日頃の運動不足を多少でもカバーする手段がなくなってしまうと、自分も周囲も心配するのです。

 私がゴルフを始めたのは30歳の時。それもテレビの仕事でした。全くのド素人が週に1回、レッスンプロについてラウンドしたら、半年でどこまで上達するかという企画に乗って、人間モルモットになったのです。
 もともと運動系には向いていなかった私ですから、初めはただただ疲れるばかりで面白みを感じられなかったのですが、半年・26回ラウンドして、当時の一流レッスンプロ・小松原三夫氏より、ハンデ・18をいただきました。30歳・普通男子としては「並」の成長だと言われました。

 つまりハンデ18とは、1ラウンド・72がパープレイの所を、90で回ればOKという実力。多少ゴルフをかじった者なら、その程度のプレイがしたいと思うレベルで、以来30年ほどは、そんなレベルでゴルフを楽しんできたのです。

 ところが60歳を過ぎた頃からだんだん怪しくなってきました。「アレ?」「アレ?」「アレ?」が出始めたのです。自分ではそんなつもりで打ったわけではないのに、とんでもない結果になる。つまりボールの手前の地面を叩いて、ほとんど前進しない「ザックリ」とか、なぜかボールが真横に飛んでしまう「シャンク」とか。そんなショットが出だすと、それまで何でもなく出来ていたプレイが、その恐怖心から出来なくなる。つまり「イップス」と呼ばれる病気に罹ってしまったのです。

 「イップス」にも色んな種類があるそうですが、私の場合は「アプローチ・イップス」。20ヤード前後のグリーン周りでの「寄せ」に、この病気が出てしまうのです。

 色んな方からアドバイスをいただいたり、「イップス」用に考えられたと言われるクラブを何本も試したものの効果なく、「もう、墓場まで持ってゆく!」と諦めました。

 そして齢・70を超えた頃から、別の「アレ?」「アレ?」が始まりました。
飛ばないのです、ボールが。以前なら越えていたバンカーにつかまる。そしてそのバンカーから出ない。さらにはそのバンカーまでも届かなくなり、次のショットでそこに入れ、またそこから出ない無様をやってしまうのです。

 残念ながらゴルフの一番の武器は飛距離です。つまらぬミスをする前に、グリーンに乗せてしまえば、あとはどうにかなるのです。私も調子の良かった頃には220ヤード程度は飛んでいたのですが、今ではせいぜい160ヤード程度。そろそろ金色のティーマークかなと思うものの、どこかにまだ意地が残っているようで抵抗しています。
 私がよく使わせていただくゴルフ場では、スタート地点のティーマークの色が、一番距離が遠いプロまたは上級者がブルー、それより短い一般男子が白。さらに短い女子が赤、そして女子とほぼ同じ70歳以上のシニアが金色なのです。


 話は元に戻ります。そんな訳で、もはやゴルフにならない私としましては、普段の運動不足解消もかねてゴルフ場に時々歩きに行っています。

 ゴルフに詳しい友人に聞きますと、このコロナ禍でも、ゴルフ場はそれほどの落ち込みはなかったとか。クラブハウス内は気をつけなければいけませんが、屋外でのプレイには危険性は少なかった筈。マスクをつけた職場とか、家庭内でも神経を使う日々から解放されたいと願ったゴルファーが多かったのでしょう。

 さて、クラブハウス内でも自由にできる日はいつ戻ってくるのでしょう。


 テレビ屋  関口 宏

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